蓮華の櫃

 しんしんと、降り積もる雪。
 ちんちんと、ストーブの上のやかんが湯気を立てる。外の世界から拾ってきた物だ。今年の冬は寒く、隙間妖怪から買っている燃料もあっという間に底を突く。また紫と顔を合わせなければならないと思うと、猛威を振るう雪女に恨み言の一つでも言ってやりたい気分になる。尤も、件の雪女は己の本分を果たすのに忙しくて、霖之助の道楽稼業になど興味を示す暇は無さそうだった。
 気疲れするなぁ、等と呟きつつ、どうせ来るのが解っているので二人分の湯飲みと屑茶葉を詰めた缶を、がらくた置き場同然に詰まれた柳行李から引っ張り出す。将棋崩しみたいだな、と思う間もなく下から三番目の行李が傾いで、将棋崩しどころか達磨落としになってしまう。頭の上から女物の肌襦袢を被ったところで狙った様に隙間がぱっくり開いたので、霖之助はまたも紫に話のネタを提供する羽目になった。

「いいじゃない、この寒さなら山の天狗共も降りては来ないでしょうよ」
 そうは言うけどね、と霖之助はストーブの上で盛んに湯気を吐き出すやかんを手に取って、直ぐさま耳たぶを摘む。「おお、熱い」
「お気遣い痛み入ります」紫は大袈裟に一礼する。どうせ客でもない者に良い茶を出す様な店主でないのは解り切っていたから、中身には期待していない。暖まればいいのだ。「それからこれ、伝票」
「はいはい」霖之助は素早くテーブルから伝票を引ったくって、目を向いた。「うへ、こんなに使ってたのか」
「今年は寒いからしょうがないわね。お陰様で儲けさせて貰っているわ」紫は満面の笑みで茶を啜っている。霖之助が金を渡すと、可愛らしいがま口に小銭を入れて隙間にぽんと押し込む。
「助かってるから文句は言えないよ」己の為に入れた茶を、遅ればせながら口に含む。含んでから、次に買う時は五銭ばかりをけちるのはやめようと思った。これは霊夢と魔理沙用に使おう。目立つところに置いておけば、勝手に持っていくだろう。「今となっては、ストーブの無い生活なんて考えられないよ」
「便利ですものね」
 うむ、とまずい茶を啜る霖之助。
 それにしても。
 霖之助には常に、一つの疑問がこびり付いて離れなかった。
 妖怪達は、外の世界は精神的に貧しい、と口を揃えて言うけれど、『衣食足りて礼節を知る』という言葉だってある。月を飛ばすロケットだって作れる外の世界が何故貧しいのか、外の世界を見下している妖怪達の心情が、半妖の筈の霖之助にはどうしても受け容れ難い観念として執拗にこびり付いていた。
 紫なら、外の世界に詳しいのだから知っているだろうか。
 素直に教えてくれるとも思えないのだが、聞いてみたって良いだろう。はぐらかされたならはぐらかされたで別に構わない。霖之助は一旦ストーブの火を消して、中の灯油入れを取り出す。特有の刺激臭が、安っぽい茶の匂いを打ち消した。
「こんなに便利な物が沢山ある外の世界なのに、どうして外の世界は貧しい精神世界しか構築できなかったんだろうね」
「あら、外の世界に興味があって?」
「まあ少しは。仕事柄」霖之助は早速新しい灯油缶の蓋を開けて灯油ポンプを突っ込む。この灯油ポンプは石油のおまけに紫から貰ったものだ。
「聞いたらがっかりするわよ」紫は椅子から立ち上がって、店の入口を少し開けた。新鮮で冷たい空気が室内を席巻し、石油臭を追い出す。
「がっかりしてみたいものだね」
 そう、と紫はそっけなくいらえて扉を閉めた。霖之助は背後で、静かに灯油ポンプで石油を汲み続けている。
「霖之助さん、幻想郷では幻想が最上の価値を持っているけれど、外の世界では幻想にはさしたる価値を置いていない、というのは知っているわよね?」
 霖之助は頷く。
「どうしてか解る?」紫は可愛らしい仕草で指を立てた。「外の世界は物質的には豊かよ。沢山の娯楽が溢れ、人々は豊かさを享受している。でも、あまりにも外の世界は時間の流れが速すぎるの。本に例えれば、どんなに沢山の本があっても、一生の内に読み切れる物は限られているわ。外では大量の情報が溢れかえり、豚のエサの様に流し込まれている。取捨選別も出来ずにね。それだけじゃないわ」
 ごとん、と灯油タンクがストーブの中に収まった。
「幻想とは何かしら? 妄想は空想を真実と混同する心の動き、予想は現状から考えられる未来、仮想とは実在しない物を実在するかの様に扱う事。では、幻想は?」
「そりゃ、幻想郷そのものだよ」
 紫は噴き出した。「その通りなんだけど、この場合は間違い」
 またか、と霖之助は呟く。どうせ言わなくたって、そう思っている事は分かっているに違いなかった。指先に付いた灯油の匂いは、洗ってもぬか袋で擦ってもなかなか取れそうにない。
「幻想とは、非現実的なイメージを心に思い浮かべる事よ。幻想郷で幻想が最上とされるのは、幻想が高度に知的な思考の産物だからよ。概念やイデアの領域と言っても良いわね。だからなのよ、仮想も妄想も予想も、現実の世界と密接に結び付いていて、それは雑多で強力だけれど、人の生物たる領域を越える事はないわ。だから、精神を重んじる幻想郷では幻想の下位に置かれているのよ」
「でも、こうして幻想郷は実在するじゃないか」
「外の世界では、幻想郷は実在しない事になっているわ」紫は立てた人差し指を、己の、そして霖之助の唇に押し当てた。酷く艶めかしい仕草で、ついと唇をなぞる。「幻想郷とは、実在と幻想の境界なの。存在矛盾こそが幻想郷の精髄、博麗大結界の秘密なのよ」
 霖之助は成る程、と手を打った。外の世界が居心地悪い訳だ。
 色仕掛けが効かないのにがっかりして、紫は先を続けた。なぞった指をさっさとハンケチで拭う。
「幻想の生き物にとって、外の世界は住みにくい物よ。人間だって例外じゃないわ」
「霊夢や魔理沙でも、外の世界には馴染めないのかな」
「無理ね」紫は事も無げに言った。「あの子達の幻想郷に於ける位置付けを考えて御覧なさい、あの子達はアウトカーストなのよ」
「アウトカースト?」
「あら、解りにくい表現でごめんなさいね。霖之助さんに通じそうな言葉でいうとマレビトみたいなモノかしら。少なくとも、彼女達は共同体の秩序からはみ出た存在だわ。彼女達は『ヨソモノ』として存在を許容されている訳」
「ふむ」
 まあ、そうだよな。
 人の家から勝手に物を持っていったり、妖怪退治と称したカツアゲ行為と言い、『霊夢だから』『魔理沙だから』という留保付きだからこそ許されているのであって、他の誰かが同じ事をすれば袋叩きの上村八分で済めば御の字、悪ければ妖怪のエサだろう。
「外の世界にはその留保がないと」
「そうね。それもあるし……幻想郷が外の世界と隔絶されたのは明治帝の時代。我が国は開国し、諸外国の物資や文化が思想―――主に基督教と共に流入してきたわ」
 ふぅん、と霖之助は生返事をした。
「生憎、我が国にはさほど基督教は根付かなかったわ。八百万の神々を信仰する人々にとって、唯一つの父なる神を崇め他を認めない基督教は馴染まなかったのね。けれど、文化が流入すれば影響を受けるのは当然の事。様々な価値観念が、馴染み易い処から少しずつ変わっていったわ。例えば、罪の観念」
「閻魔様が顔を出して説教でもしそうだね」
「ちょっと、止めて頂戴よ唐突に」
「へぇ、やっぱり苦手なんだ」紫が大袈裟に怯えたフリをしたので、霖之助はしてやったり、といった顔で急須を片付けた。茶葉は乾かして畳を拭くのに使うので、別の器に空けておく。急須の中身を空にして布巾の上に逆さにすると、蓋を急須の上に置く。「で、その逆さまになった罪ってのはどんな罪なので」
「例えば霖之助さんが縁日で財布を掏られたとするわよね」
「ふむ」
「財布を掏られたのに気付かずにお店に戻って、懐から『百々目鬼参上!』って書かれた紙が出てきたら、腹が立つかしら」
「腹が立つ前に、笑っちゃうだろうなぁ」そんな事を言いながら霖之助は既に笑っていた。「あーやられちゃった、ってね。見事なもんだ」
「そこが外の世界と此処との違いなのよ」紫は湯飲みの縁に付いた薄紅を軽く拭った。「どうあれ罪は罪、悪い事と言うのが基督教の思想なの。そんな世界じゃあ霊夢や魔理沙は五分と持たないでしょうね」
「成る程、例外は許さないって事か」霖之助は湯飲みを受け取り、重ねて隅に押しやる。「逆に言えば皆平等って事なのかもね」
「神の前にはね」紫の微笑は、何処か苦々しい物を含んでいる様に見えた。。
「僕にとっては八百万が当たり前だからなぁ。やはり外の世界には馴染めないかもしれないな」
「幻想郷の価値観は多様な様でいて、実はそんなに広がりはないのかもね」
 かもね、とか何とか、呟きだか返事だか鸚鵡返しだか解らないような一言を最後に、霖之助は黙々と湯飲みを洗う作業に入った。霖之助の手が忙しなく動く様を、紫はただ楽しそうに眺めている。紫は苦手だが、早く帰ればいいのにとも思わなかった。ストーブの上で、濡れ手拭いが湯気に煽られて何処かの半人半霊のオプションみたいにふわふわ、捕らえ所無くゆらめいている。
「ふと思ったんだがね」
「なあに」紫は密かに、霖之助の手が止まったのを残念に思った。「何だか私達、倦怠期の夫婦みたいよね」
「……誰もそんな事言ってないし言おうともしてない」霖之助はぴしゃりと撥ね付けた。「僕が聞きたいのは、博麗大結界を通じて外の世界からも人が来る事がある。皆が幻想郷に留まったり、妖怪に喰われる訳じゃない。少数ながら幻想郷から出て行った人間もいる」
「つれないわねぇ、似合いの夫婦だと思ったのに」
 だから嫌なんだ、と霖之助は溜め息を吐いた。「僕が言いたいのは、外の世界の人間には、幻想郷の存在を知っていて幻想郷を探し求める者がいてもおかしくないんじゃないかって事だよ」
「そういえばそうねぇ。不思議ねぇ」そういう紫の顔は明らかに、全くそんな事は不思議でも何でもない事で、何故そんな事を不思議に思うのかさっぱり解りませんねえ坊や? とでも思っていそうに見えた。霖之助には地下の古明地姉妹のように心を読む術は備わっていなかったが、顔を一目見ればそんな技など無くとも大体想像が付く。
「馬鹿にするな、って顔してるわね、霖之助さんっ☆」
 霖之助の顔には、勘弁して下さいよ、と書いてあった。嗚呼もうわざとだ。わざとからかっていやがるんだこの隙間妖怪は。霖之助は顔をネタにからかわれるのは御免とばかり、わざとらしく紫に背を向けて棚の整理を始めた。人に質問をしておきながら背を向けるとは随分失礼な男ではあるが、紫も同じ程度には失礼だから、どっこいどっこいと言ったところか。
「外の世界の住人に幻想郷が全く知られていない、っていう答えは却下。かなり昔になるけれど、一度、外の世界から学者らしい二人連れがやって来て異変を起こした事があった筈だし……」
「あったわねぇ。ああ、あれはあの二人が純粋にロマンティストだったからだと思うわ」
 ふんふん、ロマンティストね、等といつもの生返事をして棚をひっくり返している内、ふとした弾みで指先からばさばさと紙束が零れ落ちた。慌てて商品を拾い上げたところで、紫と目が合った。
 いつもの胡散臭い笑みを湛えた紫は、そこにはいなかった。全てを見透かす双眸。陶器の様に冷ややかな、何処か作り物めいた無表情。
 こういう顔の紫を、霖之助は見た事が無かった。否、あったかも知れないが、あまりにも彼女自身が滲ませる彼女の印象と異なる為に、無かった事にしてしまっていたのかも知れない。かんばせには少女の残酷と、慈母の深みと、老婆の辛辣とが同時に備わっており、彼女が彼岸の女、境界の存在である事を、幻想郷の幾多の妖と一線を引いた存在である事を暗に仄めかしていた。
 柔らかい、形の良い唇が、別の生き物の様に意志を持って蠢いて、言霊を紡いだ。
「いい。霖之助さん? 私達にとって幻想郷は当たり前にある物だけど、外の世界からしたらそうではないのよ。だから、幻想郷は幻想でなければならないの」
 紫は立ち上がった。霖之助は息を呑んだ。目を逸らせない。握り締めた掌から、汗が噴き出る。蛇に喰われる蛙の心境はこんな物なのだろうか。やかんの湯気の音が、やけに耳障りに響く。
 ふっと、紫の面差しが和らいだ。遅れて、霖之助の拳が開いた。まだ足指の先の力は脱け切っていない。
「さほど問題はないから、一つ種を明かしてあげる」紫は来た時と同じ位置に隙間を開いた。隙間の向こうには無数の目、目、目。「博麗大結界には桜の神のお力をお借りしているのよ」
 紫の手の動きに合わせて、隙間が紫を呑み込む様に広がる。
「では、また灯油と私が必要になったら呼んで頂戴ね。霖之助さんの呼び出しなら、何時でも来てあげるから☆」
 紫がウィンクを飛ばしたので、霖之助は面食らった。霖之助は我に返って紫を呼び止めようとしたが、彼女の体は隙間ごと何処かに消え失せてしまっていた。霖之助はふっと長い息を吐き出すと、彼女のお陰で強張った体を解すべく背伸びしたり肩を叩いたりしてみたが、一向に紫が戻ってくる様子は無かった。

 窓の外は随分吹雪いている様だった。客が来そうにないので、霖之助は営業中の看板を店内に仕舞った。仕舞っていようが出ていようが、来る時には客は来るし、来ない時には来ないのだったが。来ない時は来ないなりに長い時間を潰そうと、先程まで紫が座っていた椅子を引いて、改めてストーブの前に座る。別にテーブル奥の椅子に座ったって良かったのだが、今日はストーブの前が良い。
 文明の利器と対峙して、霖之助は今日の出来事を反芻する。
 桜の神の力を借りた結界。桜の神と言えば木花咲耶比売か瀬織津比売か。花の神と異界と言えば、希臘には食べれば憂苦を忘れる蓮の実があるという―――。
 博麗大結界には外の世界を忘れる、否、忘れないまでも外の世界への執着を断つ力があるのではないだろうか。
 そう考えれば、幻想郷に定住した外の世界の住人が、元の世界へ帰りたがらないのも解る気がした。博麗大結界は幻想に近い者を惹き付けるというが、幻想に近い者を捉えて離さない力もあるのに違いない。好奇心旺盛な霊夢や魔理沙が外の世界に全く関心を抱かないのも、僕が外の世界に興味を持ちながらも、やはり出ていきたいと思わないのも、僕達が瀬織津比売の紡ぐ幻想の糸に絡め取られているからだ、そう考えれば全ての辻妻が合う。外の世界の者達は外のイメージを強く残しているから、幻想郷に馴染まない者は妖怪に喰われるか、無事幻想郷から出て行くだろうが、一度馴染んだ者は長くいればいる程結界の影響を受けて幻想郷から離れられなくなる、と考えれば辻褄が合う。
 だが。霖之助は此処で思考を止めない。
 もう一つの疑問はこれだけでは説明できない。―――即ち、外の世界から幻想郷を探求する手段をどうやって、阻止しているか。
 紫は言っていた。「彼女達は、ロマンティストだから」
 彼女達は純粋に、幻想郷に憧れていた、という事か。
 そうか。
 幻想の対極は現実だ。妄想も予想も仮想も、現実に立脚した空想に過ぎない。いわば、重い枷を付けた状態だ。幻想は現実を越えた遙か虚空に、儚くあるイデアだ。鎖を断ち切り、憧れの翼を以て飛び立つ勇気なくして、どうして到達し得よう。
 幻想郷に幻想以外の物を求める者を、博麗大結界は拒んでいるのだ。
 そう言えば聞いた事がある。月の民が地上に降りるには、月の羽衣を纏うのだという。月の羽衣を纏う事によって、月の民は一時的に心を失い、月にあるという結界を越える事が出来るという。霖之助は月の結界と幻想郷の結界は良く似ている、という話を何処かで聞いた事があった様な気がした。
 しかし。疑問は残る。
 外の世界にとって、幻想郷は浪漫以上の価値をどれ程に持ちうるものか?
 幻想の人である己には想像出来ぬやも知れぬ。
 霖之助は唸った。唸って唸って考える。
 やかんから立ち上る湯気と睨めっこしている内、霖之助の灰色の脳髄に電流が走った!
 紫は言っていた、外の世界では目まぐるしく情報が消費されている、皆与えられた物を呑み込むだけの家畜と同じだと、外の世界はあまりにも時間が早すぎると。
 外の世界では、誰かが人の時間を奪っているのではないか? 奪った時間を消費する事でしか生きられない妖怪が、人々の時間を奪っている、とか。
 そう考えれば合点が行った。幻想郷の外にも妖怪は沢山いて、幻想郷へ来る事を拒む者も多いという。彼らは幻想と己の属性があまりにも馴染まないが故に、幻想郷を忌み嫌うのではないだろうか?そういう妖怪がいるかどうかは知らなかったが、いてもおかしくはないと霖之助は思う。
 幻想が成立する世の中とは、人が生物の本能以上の世界を持ち、憧れる余裕がある程に豊かでなければならない。その豊かさを奪う者が、外の世界にはいるのではないか?
 そうだ。紫は冬眠していると言っていたが、本当のところは幻想郷を守る為、外の世界で暗躍しているのに違いない。がちがちに固められた不自由な外の世界で、アウトカーストとやらの巫女を導き、幻想を世界に取り戻そうとしているのだ!
 む、そう言えば、霊夢が独り立ちしてからというもの玄爺を見ないな……もしや、玄爺は老賢者として新たな巫女を導く為、外の世界で戦っているのかも知れない! 何て素晴らしい浪漫なんだろう! これぞ幻想ではないか。
 霖之助は晴れ晴れとした顔で頭上を見上げた。頭の上にはひらひらと、相変わらず布巾が舞っているだけだった。
「っとと。珈琲飲もっと」
 やかんを火にかけたのは頂き物のコーヒーを飲む為だったのを、霖之助はすっかり忘れていた。霖之助はいそいそと、棚からインスタントコーヒーの瓶を取り出して湯を注いだ。
 守矢神社の巫女から貰ったインスタントコーヒーは、文明開化の味がした。


Back