キャラクター紹介&設定集(ドラクエそのまんまや!)

タイトルの意味

 何故"i"なのか。
 えー、大昔、中学生くらいですかねぇ、ドラクエのオリジナルストーリーを造り上げ、マンガとして書こうとしたことがありました。絵コンテも相当切っていて、同人誌として2巻まで出しましたが結局そこで力つきて終わってしまった、そのマンガのサブタイトルが"Dragon Quest 1.5"。まあ、安直ではありますが、DQ1の話だったので"0.5"分を付けたのです。
 で"i"。この小説は、DQ1プレイ時から十数年、中途半端に終わってしまっていた自分の中でのドラクエに対する思い入れに区切りを付けたい、という思いから書いたものです。ただ、この設定はゲームの設定も何もかもこれでもかと無視している。いわばマイドリー夢です。"i"は数学で言うところの虚数です。あくまでも概念上の、無限大の可能性の一つとしての、それも整数や実数ではない、虚構としての物語、いわばゲーム本編に対する偽典的な位置付けと考え、敢えて「DQ"i"」と名付けました。勿論、ドラクエ1に対する思い入れもあってのことですが。

こんせぷと

 今更コンセプトもへったくれもないのですが、昔から「父殺し」というテーマが(父性憎悪かよー)自分の中にありまして、そこにオカルトに関わるようになってからグノーシス主義に浸かってしまい(某アニメ「少女革命ウテナ」という説もあるがそれは秘密である)、「白痴の知者(原初の女神=ピスティス=ソフィア=プルニコス云々…………)」「救済される救済者」「世界の秘密を知る者は迫害される」というモチーフが加わり今日に至りました。なんてね。或る程度書き上がってから気が付いたんだけど。ま、いいか。基本は父性憎悪(笑)。復讐は男のロマンです。なんでやねん。
 後、この作品は「Wizardry4 ワードナの逆襲」無しには決して書かれ得ませんでした。ワードナ万歳。(え?)

キャラのヴィジュアル設定

 そんな物も作っていた。当初は同人誌にするつもりだったからな。しかし、今にして思えばしなくて良かった。単行本2冊分の本て………………。
 決定稿になる前の初期ラフをを載せてみました。ラフすぎて死ぬ(-x-;)

作品解説

第I章/ニヴルヘイム編

 コンセプトはずばり、ジャッキーチェンばりのアクションを目指しました。届くどころか掠ってもいませんが(汁)。
 サブタイトルは某予備校講師の出版物のサブタイトルより。すんげー解りにく。
 ゲストキャラにカンダタ一家とバコタさんをお迎えしております。
 OPの「今日も朝から〜」は子供の言葉遊びですね。ドラクエ世界に通底する概念である光と闇の二元論に対するパロディとしてのDQiを匂わせつつ。

りゅうおう

Dragonlord/the prince of Worldruler

 我らが主人公(笑)世界の支配者マスタードラゴンの一人息子だが、卵の時に母親の手から大魔王ゾーマに攫われ、育てられる。自分を助けてくれなかった父親を憎み、復讐の為に魔物達を率いて人々を苦しめるが、勇者に返り討ちにあう。
 自分以外の対象を敵(障害)かザコとしか認識していない。が、が、どこか他者との関係で徹し切れていないのは、過去に受けた数少ない、母の愛の淡い記憶と無償の善意故である。何もかもが自分の思い通りに決してならない、という諦念と、自分がこの世界に属していない絶対他者だという思いを捨てきれないでいる。
 弱さを見せる事が死に繋がった生き方をしてきたので、涙を知らない。笑う事を知ったのは、実は死んだ後である。
 己の肉体を平然と犠牲にするその戦い方は、死人のそれである。
 属性:ツンデレ(爆)

ハーゴン

Hargon/the ex.highpriest of "god of destruction"

 物語の語り手。世界に絶望して世界を滅ぼす為に破壊神シドーを召喚しようとするが、勇者の子孫達によって計画を阻止される。今はその事を悔やんでいるが、何故悔やんでいるかに付いてはどうしても思い出せないでいる。
 几帳面で生真面目、内省的で自制心が強いが、裏を返せば、融通が効かない、自滅的に思考しがち。
 作中の役割としてはストッパー、若しくは理性の砦。しかし以外と熱い奴である事が書いているうちに判明。軍師的位置付けにしようと思ったのに……。しかも、気付いたら鬼畜属性だった(爆)
 彼の作品に置けるメインテーマは改宗者の苦悩であり、うだうだ言ってる奴が弾けていく過程なども読み所ではないかと。神の存在に苦悩する宗教人ってかなり萌え……げふん、いけてると思いませんか。高校生の時遠藤周作にハマってたクチなもので。

わるきゅり

Walkuri/the jailer of Nivlhaim

 天空人の看守。天空人の名家の出身。っていうかまるっきりワルキューレ(ちなみに冒険の方であって伝説の方ではない)なんですけど……。
 実はこのキャラクターはTRPG(赤箱D&D)のキャラクターをそのままコンバートしてきた奴で、インテリジェンス(知識)は17のくせにウィズダム(知恵)が最低値の3という物凄くバカなキャラクターでした。もっかいD&Dやる機会があったら使いたいなあ。キャラクターシートまだ残ってるし。
 美人ではないが、ラリー=エルモアが好んで描くような筋肉質の均整の取れたプロポーションと言う設定。「首から上がなければ良い女なのだが……」(竜王談)
 キャラ立ちしてるのでもう少し活躍させれば良かったなあ。

第II章/背徳の街

 偶数章は凡そドラクエらしからぬ黒い話が続きます。ごめんなさい。世界観、微妙にハードだし。この章からテーマソングが付いたりします。この章はAIONの「CHILD」。まんま幼児姦の歌です。まあ、本歌知らなくても其れが普通なので気にしないで下さい(誰もしませんから)。

ゆかりんらぶりー

Yuqal=Mwono/assasin from the darkside

 殺人ダッチワイフとして仕込まれ、自我を破壊された美少女(多分)絵とかアイコンとかで顔だけ散々出てきて誰だかわかんなかったユカちんです。やっと登場させられました。(※連載当時は章毎に発表していなかった。発表順が1→2→5→4→3→6→7じゃなかったか。3章が最後だったかも……無茶苦茶な連載小説だ!)
 ユークァル=ムォノー(as物部由香利)は、実は俺キャラではありません。三輪清宗氏から「ユカちん貸して☆絶対幸せにするからね☆」<どうやってだ? と言って借りてきたお嬢さん。設定は結構そのままです。(片目が義眼だとか心臓側の乳房が抉られてるとか色々)細かい設定は追々開かされていく予定。
 どうしてユカちんをもらってきたかというと、女性キャラが一人パーティに欲しいなと思ったから(って言うか直感)なんすけど、これほどドラクエに似つかわしくないキャラもいねえよな! シリアルキラーだし、七つの意味でヤバイキャラです(残りの6つについては問い合わせてもお答えできませんので御了承下さい/謎)
 物語における役割……裏の主人公。彼女が一番内面変化を遂げているので、追いかけていて面白いと思います。あと萌えキャラボケ役。他のキャラとの対比、共通点などをお楽しみ下さい。ドラクエな世界とは言え、全てが綺麗事で成り立っているとは全く考えておりませんので、そういう暗部をユカちんを使って表現出来たらなあと思っています。
 デザインコンセプトは「原初の女神」らしいです。ユカ誕生当時にこのキャラを見せられた我々は、動揺のあまり三輪君に永久封印を申し渡したくらい、強烈なインパクトを受けたものでした。(っつーかユカPCなんだもんな、まいった)
 名前の意味はユッカル(朝鮮語における鳥葬用肉団子)+モノ(まさしく物!)だそうな。

第III章/針の城

 何度設定を書き直そうと悩んだか。当時サガフロンティアにハマっていたのを怨んで下さい。ええ。サガフロのアセルス編ですよどうせ。あんまりにもサガフロチックにしたくなかったのですが、結局、微妙にぼかしつつもそのままです。昔からなのですがダブルパロディ好きでして、私はこのパターンの話しか描けないんじゃ無かろうかと結構ショック(笑)ダメじゃん。
 テーマソングはGargoyleの「もしも私が世界のルールなら」。や、だから曲のセレクトがマイナーだから。何か、ドラクエらしさが無くて書いてて今一つすきっとしないというか。取って付けたような話にはなっていないと思うのですが……。発表が遅くなったのも、そんな葛藤故の事であります。

おるふぇうす。

Olpheus/the pegataurus boy

 ノー天気でおっちょこちょいでお調子者の上、好奇心抜群だけどちょっと臆病、かと思えば意外なところで根性が座っているオルフェは、読者の視点に一番近いキャラクターとして設定しました。後の3人(?)がキャラクター的に濃ゆ過ぎる&強力過ぎる為に足手まといっぽく見えるかも知れませんが、さり気なくちゃんと役に立っている。あの面子の中にあって、キャラの薄さコンプレックスにしている。何故かユカに惚れている。
 すごくまともそうに見えますが、妖魔世界の理屈しか知らないので、人の心の機微に鈍感でちょっと無神経。恐怖は知っていても倫理は知らないので、死に対して嫌悪を抱かないところからすると、実はちょっとこいつも「外」の人です。
 元々は中学生時代のオリジナルキャラクターだったのですが、外見(顔、髪型、髪の色、土気色の肌、使用武器……)以外は面影欠片も残っていません。ペガタウルスですら無かったし。ベースになったキャラ(面影すら残っていないに等しい)の事とかは一生涯秘密(笑)
 武器は弓とフレイル。(前はモーニングスターだった。実は鈍器が好き)
 物語における役割は、竜王の舎弟(笑)もしくは、読者視点に一番近いキャラとして。

第IV章/ロザリーヒル

 DQiで最も暗い章の一つ。偶数章は暗くなる、と言うのは別にFFとは何の関係もありません。ええありませんとも。
 過去バナを組み入れつつお笑いも程良く混ぜて……いや、デスピサロの扱いが酷すぎです。思いっきりドラクエファンの夢を打ち砕く内容ですね。ヘヘヘ。
 第四章からは全員が揃うので、それぞれの章に主役が居ます。といってもオルフェは主役になれない……単純に振り返る過去がないもんで。この章では竜王ですね。出だしで回想シーンが入ってる人が主役。
 テーマソングはAIONの「鎖と雨」……ではなく、「SSS」。や、だから曲のセレクトがマイナーだから。
 余談ですが、何処にもない場所ウ・トポスはユートピアの語源。

ろとこう。

Roto/the Hero of Regend

 3ファン激怒の設定。3の設定完全に無視しています。あ、1もか。
 つーか、3をやる前に勝手に構築してた勇者ロトのイメージがこれだったんで。寡黙で暗い影を背負ってて、最後はのたれ死にするのが勇者だと決め込んでいた(笑)。しかも、キンドシ。(爆)(※キンドシ=筋肉フンドシ。コナン・ザ・グレート以来のファンタジーの王道。実はキンドシ主義者……)
 どうあれ、英雄というのは、最後は悲劇的な死を迎えなければ英雄ではない! という訳でこんな風になりました。竜王の息子って言うのも当時と変わってないですね、殺す側と殺される側が逆転しただけで。とはいえこんなロボット野郎になったのは今回が初めてであり、その辺についてはストーリーに合わせました。
 ヴィジュアル的には、昔イトコが書いた落書きを見て、それが気に入って自分流に描いてたらこうなったって感じですわい。うちの従兄は同人ではないのに絵が旨くての……。
 物語における役割は、一歩間違ってたら主人公達もこうなってたよ、という比較対象としてですな。完全に壊された人と、壊され切ってない人との差。

るびこちゃん。

Rubis/the Spirit of the Earth

 大地の精霊ルビス様。まあ酷いカップリングですね。殆ど世間様に喧嘩を売っているとしか思えません。いいんです、妄想ですから。ルビス伝説? ソレハナンデスカ?
 何げにローラ姫入っていたりするのは、お笑い担当ということで。こういうアホっぽいキャラにするつもりはなかったのですが、この方が面白いからいいやーみたいな感じでこうなっちまいました。かなり酷い目に遭ってる筈なのにお笑い担当かい! でも、儚げだけど実は逞しいヒトは結構好きです。ユカりんの持ち主三輪氏にはルビス様のマシンガントークは非常に受けていました。
 無償の愛つーのも結構苦難の道程ですな。

Maronn/Page of Rubis

 大地の精霊ルビス様のおとも。最初名前無かったんですわ。別にどうでもいいキャラでしたし、今でも実際重要なキャラでもないし。で、名前はテキトーに決まったという。いいのかなこんなので。トホホ。
 イメージ的にはペルソナのトリッシュだったんですけどねぇ、何がどう変わってしまったのやら。役割的には、以外と冷静なツッコミ。もう少し何とかすれば良かった後悔。

第V章/タイジュ国

 さてクイズ。
 モンスターズに登場したキャラは何人出てきたでしょう? いや、モンスターズにハマっていたので非常に筆が進んだ章です。最初に書き始めた章でもあります。
 解る限りのドラクエテイストを全部ぶち込みつつ、シリアスなシーンもちゃんと入ってて、小説としては要になる章です。一番ドラクエらしいし。でも書いてることはやっぱりえげつない。(いつも、いつも)
 ユカちんの回想シーンがあるように、この章はユカが主役です。
 テーマソングは超マイナーインディーズバンドの曲。いいんだ自己満足だもん。(ふん)

テリー

Telly/the monster master

 6のテリーですな、こいつは。テリー嫌いだったのでパーティに入れてませんでした……じゃなかった。
 作中では、デュラン先生と師弟コンビで、マルタ国の魔物使いやっています。デュランが魔物使いとしての心得とか、おもに特技をテリーに教えているという設定。デュランって、6ではテリーの師匠っぽかったような感じだったので、そういうキャラクターとして登場していただきました。野心家で小生意気なガキ。
 なお本編では触れていませんが、お姉さんを探して旅をしているのは一緒。

Duran/the archdemon

 デュラン先生ですが、色々設定があります。テリーと出会う前はフリーの魔物さんでしたが、デスタム(ーア)に仕えてた頃にテリーにあって、惚れ込んでトンズラ扱いたんじゃないかと踏んでます。
 イメージ的にはバトルスナフキンですな! チョコバナナが好きでタップダンスが得意だったり、実は芸風の広い人です。体育会系。

Baramoth/the demon lord

 言わずと知れた魔王バラモス。何で生きていたかというと、勇者ロトに負けてから、許しを請うた隙を見て逃げ出して、ほとぼりが冷めるまでどっかに隠れていたから(笑)。使い勝手が良いので、何だかんだで生き延びている事にして使っている、何時かどこかのジャンプマンガキャラのような扱いをしております。バラモス、ヴィジュアルはアレですが、本当はやり手だと思いますよ。3の時からそんなイメージ。
 そんな設定の通り、卑怯で卑屈で残虐で……まあ、ドラクエ的に言うと「らんぼうもの」で、なおかつ「こうかつ」ないし「うぬぼれや」です。ゾーマに贔屓されていた(と、バラモスは勝手に思い込んでいる)竜王を目の敵にして(嫉妬なんだけどな)いる一方で、まともに戦ったらかなわない事が解っているので、色々搦め手を使って消そうとして来る、と。ユカりんを送り込んだのもバラモスです。(が、ユカりんを仕込んだのは、また別のルート)ちなみに、テリーには、テリーの仲間2体を吹っ飛ばして、自分達を仲間にするように自分達から言い出しました。
 ところで……何でベリアルは生きてたんでしょうね。謎です。

第VI章/アレフガルド

 最も長い章。200kって一体! 寧ろこの章を書く為にこの小説があるといっても華厳の滝では無いってそれは過言。無論というか何というか主役はハーゴンです。宗教ネタ万歳。ここまでハーゴンドリーマーはなかなかおるまい(居ても)。
 言い訳すると、かなりカットしたエピソード、多いです。外伝の方でかなり描いていますので、外伝も宜しければどうぞ。オリジナルキャラクターを最も沢山出したのも6章ですが、ドラクエっぽさを壊していないか今でも相当心配ですってユカよりはマシか(死)
 更に言い訳をしますと、2の三人組大好きなんです。本当です。信じて下さい。そして奴らは設定上も弱くないです。むっちゃくちゃ強いです。
 ムォノー家の設定については、初期段階でユークァルの設定を戴いた時の物を作品用にちょっとコンバートした程度でほぼそのままです。といってもオプションのおばあちゃんは付いてきませんが。おばあちゃんは思い付きキャラなので名前も設定もないです。悪しからず。
 テーマソングはAIONの「Be afraid」。メジャーファーストアルバムAIONISMより。(AIONもう今インディーズだから!)

サマ君

Tonnura/the king of "Samaltoria"

 トンヌラ。彼の名前が3人では一番最初に決まりました。2のサマルトリアといえばトンヌラしかないでしょう!
 本編では酷くイヤンな役回りばかり担っており、すっかり汚れキャラっぽくなってしまっていますが、サマルトリアの王子本当は大好きです(未だ言うか)。物凄いコンプレックスの塊であり、其れが彼の行動の全ての原動力(=歪んだ原因 )です。
 導入部でちょこっと触れられた頭の角は竜の血の発露ですが、アレが彼の最大のコンプレックスです。アレで父親に嫌われたのがあって、ひたすら彼は自分の頭を隠しています。コイツが一番他人を信じてないと思う。こういう葛藤のある人は、かいてて楽しいキャラクターではありますな。アインなんて葛藤少ないからホントキャラ立ちしてねえ。
 王となってからのトンヌラは神官王として、宗教的権威と世俗的権威の両方を担う権力者、ということにしています。作中のようなおちゃらけた姿は、普段決して臣下には見せていません。
 作中でちょっとしか触れられていなかった妹の王女については パラレル6章オルフェウスの大冒険を御覧あれ。

ひーちゃん

Ruach/The great-grandchild of Dragonlord

 ひまご。DQ2当時は一番嫌いなキャラでした(死)時代は変わりましたねぇ。いや、ああいうところで一人暮らしてたら友達も居ないし、寂しくなるってものですよね。そこを揺さぶられると。
 外伝では大活躍。名前はテキトーに付けたんで余り深い意味はありません。ヘブライ語で風ってだけで。(ヘブライ語ってのはまあ、拘りですね)聡明だけどひねくれ者で寂しがりやって、又このパターンか。うわーん、キャラヴァリエーションが欲しい。

リカルドさん

Lycald/the old lycant

 リカント大好き(笑)なもので登場いただきましたリカント族。というかモンスターじゃないのかよってのは置いといて自分的には亜人扱いです。趣味ですが。亜人好きらしいです。リカントってキャラデザからして可愛いですし。(妄想)
 あっと言う間に死んじゃって勿体ないですね。かなり気に入っているキャラクターです。其れにしてもどうやって竜王と主従関係を結ぶに至ったんでしょうか。きっと脅されたんだと思います。(一応、こんな感じだろうなと言うのはあるんですが、これは書かないかも知れません)DQIの当時は作中のような砕けた関係では勿論ありませんでした。悪しからず。
 個人的には奥さんが好きです。家はきっとカントリー調の内装に違いないと妄想決めつけてます。子沢山。

あーくんざーくん

Aaron/the Illusionist
Zargon/the priest

 ハーゴンず親戚コンビ。は、実はかなり昔から存在していたキャラだったりします。表に出すのは初めてですが。ヴィジュアル設定もちゃんとあるという。
 弟さんの名前の由来は、昔のゲームブック「魔法使いディノン」下巻に出てきたスライム野郎の名前より(爆)つーかこのシリーズ知ってる奴いるのかよっ! 的にレアなモトネタですね。ヴィジュアル性格共に全く関連性は御座いません。ロードトゥロード、懐かしいねぇ……。魔法システムが秀逸でした(どうでもいいよ!)弟キャラは割と最初から決まってました。
 従兄さんの方は性格の設定は殆ど無く、ストーリー上の都合でほぼ性格が決まりました。本当は弟の死ぬ前の語りは全く予定になかったのですが、仕上げる直前で急遽追加されました。あれの方がこう、奥行きが出て良いかなと。アレがないと何で弟出てきたんだって事になるし。こいつもツンデレだな。

タテロール!

Narino/the king of "Delcondal"

 一から十までイッちゃってる、自称勇者。実はナリーノは私が作ったキャラではなく(ヴィジュアルは私が設定しました)、ドラクエ小説を書くにあたって人様に作っていただいたキャラクターです。こう言うキャラクターは私には作れぬ。ちょっとイッちゃってて、でも凄い切れ者ってのは書いてみると非常に扱いやすいものですね。しかし、ヲタクという設定になる予定は全然無かったんですが、何でこうなっちゃったんだろう。
 作中の役割的には完全に狂言廻しです。名前の由来は「となりの勇者」なんだそうだ。
 職業は魔物使い(笑)。友達は本当に魔物しか居ない寂しい男です。彼も父親には疎んじられていたクチです(そりゃ疎んじるだろうよ)。唯一心を許したのが魔物のジョン、勇者3人組に憧れながらも相手にされなかったってのがコンプレックスなんだろうね。

Jamiras/the general of monsters"

 ごめんなさい、ジャミラスは思い付きで出しました(死)。ジャミラスどんな奴か全く憶えてません。ので、突っ込み禁止(汁)

ロレくん

Ayin/the king of "Laurasia"

 あんまり活躍できずにパワーミキサーでクラッシュしてしまったアイン君ですが、AINではなくてAyinなのはヘブライ語のAyinから取ったと言うことで。AINだと0の意味なのですがAyinだと「目」の意味で、タロットでは悪魔のカードに照応します。とまあそんな意味で。勇者っぽく「ア」で名前が始まるようにしたかったというのもありますが。筋肉バカって言われるのが嫌い。バカでは決してないのだが、マリアやトンヌラに比べて環境的に恵まれていたせいか件の計画に関しては余り積極的ではありませんでした。あまり葛藤を心の内に持っていないけれど、実の父を殺したのは後悔しているので、敢えていうなら其処かな。マリアやトンヌラの気持ちが解らないままについて行っている自分への不安はあると思います。
 彼がロンゲにしたのは、女の子にもてたかったからです(爆)。性格は気まぐれでのんびりや。今でもマリアを好き。

むぅんちゃん

Maria/the queen of "Moonburg"

 マリアは最後まで名前が決まらず、最初は「サマンサ」でしたが、サマンサ=奥様と魔女のイメージが世間的に強すぎてギャグチックになる危惧で「アイリン」になり、アインの名前と被る為急遽「マリア」に変更しました。ムーンブルク王女はかなり思い入れの強いキャラなので(復讐は漢の浪漫!)美しく格好良く書きました。イメージ的には、綺麗で強くて脆い硝子細工の様な。出番的には最後にしか出てこないけど、インパクトが与えられていれば成功かな。でも、アイリンでも良かったかも……。「私、残酷ですわよ」(だから)
 自分を守る為に頑なになっちゃった女の子。彼女が憎んでるのは周りの環境全てなんだよな。
 ムーンちゃんとハーゴンの話はそれこそそれだけでメシ三杯食えるくらい話のヴァリエーションは考えてるので、何時か又違う展開の話も書けたらいいなあと思ってます。

第VII章/天空城

 BGMはブルーハーツの『TRAIN TRAIN』で。(ゑーッ)いやこのオチの為だけに随分と長く引っ張りました。疲れた。今にしてみるとちょっと熱くなりすぎですね。熱く書きたいところは書き手が熱くならず、ぐっと筆致を抑えるべきなのでしょうが、インヴォケーション物書きの為(造語。インヴォケーション=invokation、召喚)つい熱く盛り上がってしまうのです。
 色々と微妙な具合で伏線を張っているのですが気付いて貰えるのだろうかとドキドキしつつ。呪詛とか。ハーゴンのあのセリフは『失楽園』(中年男女の不倫エロ小説に非ず)中における、サタンへの呪詛のまんまパロディです。爬虫類マスタードラゴンは、正しく『女の踵に頭を砕かれた』訳です。そんで神々の序列に加えられてしまう、という嫌なオチで落ち着くのです。
 しかし、これ……ユークァル最強説決定ですね。やれやれ。
 かなりいいところまで書いてから、ルビス様お供の二人組をどうするか迷ったのですが(最初全く、マスタードラゴン後の描写がなかった)急いで付け加えました。当たり障り無くいれば良いんですが、微妙です。

偽典〜オルフェウスの大冒険について〜

 実はDQPBMをやっていた頃に予定されていたオチの一つがこれ。へたれて中断する羽目になったので、小説書くことにしました。自分ワンマン管理人だから、根本的にインタラクティブコンテンツ向いてないわ。自覚遅すぎです。
 大分変わってしまった設定が沢山あるのですが、基本はPBM用のシナリオでした。没設定・没イベ多数。
 きっかけは、最後まで書き終わったDQiを読み返して、余りにオルフェの存在が、主役級の筈なのにわりかしどうでもいいところに終始しているところが気になったからであります。成長がテーマなのに、あんまりオルフェが成長してない。こりゃいかんと、補完する意味で執筆しました。隠し設定がまだまだ、沢山埋もれていたので発掘する意図も籠めて。
 本編第6章より長いってやり過ぎの感もありますが、やはりドラクエ2が好きなんだなあと再確認した次第。。
 そういえばボツ設定で、最終決着はデルコンダル城じゃなくてロトの皆さんと一緒に世界の果てに行く話だったんですが、どういう経緯でああなったかは私も憶えていません。DQ7を強制的にプレイさせられた処から呪いの雨の着想を得て執筆されました。7つまんなかったんすけどねえ……。

ヴァーノン

Varnon/the Alchemist

 此奴も古い。しかし設定が全く残ってないので名前と外見だけ。
 元ハーゴンの兄弟子で悪魔神官で補佐役。この人もコンプレックスある人。
 皮肉屋。ハーさんが自分に厳しくて他人に優しい人だとすれば、ヴァーノン氏は他人にも自分にも厳しい。そして実はマッドサイエンティスト。

サマルトリア王女

Ranya/the princess of "Samaltoria"

 オタクで腐女子でハーゴンLoveの行き遅れ巨乳フェロモン娘。ムーンブルク女王マリアに異常なまでの敵意を持っている癖に、あんまり本編では描かれませんでした。
 ハーゴンLoveだったのは父親である前国王への反発からですが、この娘も余り父には愛されていなかったようです。理由はわかりませんが、父王本人のトラウマが何かあるのかも。でもそこまで深く掘り下げたくはないんで。
 一見ただの馬鹿娘ですが、自分に酔うタイプというだけの事、勇者(っていうかマスドラ)の血筋、精神力などの資質は並大抵の物ではありません。鍛え直せば背中に鬼の顔くらい浮かぶんじゃないかと思ってます作者的には。

エリス

Erith/the priestess of "god of destruction"

 DQiの黒い設定を一手に背負っている筈なのにやおい書き。民族紛争の犠牲者なのに腐女子。
 冷徹、しかし腐女子。
 これも実は人様のキャラ。しかしコンセプトだけ貰って内容は好き勝手に弄っているので原型はないです。
 PBMで急遽出来た設定ですが、銀髪青い目はローレシア先住民族の血統の特徴でした。髪染めてるって設定じゃなかったっけ。ムーンちゃんも母方が先住民系の方です。
 レーンさんはPBMからのコンバート。名前の由来はこってりこてこてですが、エラリー=クイーンが好きなんで、ドルリー=レーンから。ひいい。

フィル=オーウェン

Fil Awen/the a generous robber "Crimson feather"

 フィルというキャラクターは、PBMで登場した義賊「クリムゾン・フェザー」と、昔ドラクエの漫画を書いていた頃に登場した盗賊の幽霊「フィル=オーウェン」が合体したキャラクターです。フィルの性格自体は全く変わっていなくて、それにクリムゾン・フェザーの設定が付け加わった形。
 コミックの方では勇者のお供と財布代わりをしながら、自分を殺したハーフエルフ、キリー=ハウエルへの復讐を果たすためにお供して、時々、勇者が気絶した時勇者に憑依して戦ったり? してました。小説の方ではあんまり個性が生かせなかったね。残念。

作中で触れられなかった(明言されなかった)様々な裏設定

 死者の国でぴんぴんしてたのは、死んだら病気が治るから(笑)死者は病気に掛かったりしないって事で。生き返ってからゲホゲホなったのは、マスドラちゃんのちょっかいの所為。元々はひ弱で病弱だった癖に、作中で病気ゲホゲホしたりしないのはそんなわけでした。
DQi目次へバシルーラ!